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中原 紀元
【テーマ】 「名古屋セントラル病院における新しい脳神経外科医療」


【講演者】 脳神経外科 主任医長 中原 紀元


はじめに
 名古屋セントラル病院脳神経外科は、常勤医体制になってから2年を経過したに過ぎないが、平成18年7月18日の新病院開院とともに、その診療内容に劇的変化がおきている。その理由は最先端医療設備であるブレインスイートとノバリスの導入が新病院構想を機に決定したためである。

ブレインスイートとは?
アジア初導入のブレインスイート 1.5テスラMRI装置とニューロナビゲーションを併せ持つ統合ナビゲーションシステム搭載手術室のことである。術中MRIを撮影することで手術の進行度を確認することができるため、特に脳腫瘍の手術において威力を発揮する。1.5TMRIを採用しているため、神経伝導路を描出するトラクトグラフィーを術中に撮影することでき、腫瘍摘出後の錐体路などのシフトの状態を確認することが可能になった。また神経生理学的モニタリングシステムの併用により、運動機能の温存しつつ極限まで腫瘍を摘出することが可能になってきた。
アジア初導入のブレインスイート

ノバリスとは?
東海地方初導入のノバリス 定位放射線装置の名称であり、病変部に高線量を集めることで、最大限の治療効果を発揮し、正常組織への被爆を最小限にする放射線照射が可能である。また体幹部での定位放射線治療が可能なことや強度変調放射線治療(IMRT)が実施できることが特徴である。現在転移性脳腫瘍を中心に脳脊髄腫瘍や脳動静脈奇形などの中枢神経系疾患や前立腺癌などの治療の診療を開始している。
 これ以外にも、当科では神経内視鏡システムを導入しており、脳出血や下垂体腫瘍などに対する低侵襲手術にも積極的に取り組んでいる。
東海地方初導入のノバリス

診療実績
 名古屋セントラル病院脳神経外科の診療実績であるが、開院からの半年間で66例の手術中43例をブレインスイートで実施した。現在も脳腫瘍を中心に手術件数は増加している。またノバリスによる放射線治療も同期間に50例を治療して順調に治療件数を伸ばしている。

今後の展望
 今後の名古屋セントラル病院脳神経外科は、最先端医療設備を用いた脳腫瘍治療のセンターとしての役割を果たしてゆくとともに、地域医療、救急医療にも力を注ぎ、質の高い脳神経外科医療を提供することができるように努力してゆく所存である。
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