トップ病院紹介ご利用案内診療科案内当院の取り組み採用情報
当院の取り組み
病診連携勉強会
病診連携勉強会へ戻る

中村 元俊
【テーマ】 「腹部画像診断〜 早期肝癌のCT・MRを中心に〜」


【講演者】 放射線科 主任医長 中村 元俊


はじめに
 近年、肝癌の低侵襲的治療法(経皮的ラジオ波焼灼術など)には、めざましい進歩があります。しかしこういった治療法は、腫瘍サイズが大きい場合には十分な治療効果が期待できない場合があります。このような状況下では“肝癌の早期発見”に対する画像診断の役割が大変重要になっています。

CONTENTS
 1.早期肝細胞癌診断の実際(CT・MRI)
 2.転移性肝腫瘍における肝臓用MR造影剤(SPIO)
 3.MRI“拡散強調画像”腹部への応用

早期肝細胞癌診断の実際(CT・MRI)
 マルチスライスCTの登場以来、精度の高い肝臓全体の多時相造影CTが可能となり、多血性肝細胞癌の検出率が飛躍的に向上しています。当院では最新型16列マルチスライスCTを使用し、低侵襲治療の適応となる小さな早期肝細胞癌(径3cm以下)の診断に威力を発揮しています。
■径2cm大の早期肝細胞癌CT像
 ■径2cm大の早期肝細胞癌CT像
左写真:造影早期相で強く染まる(白い部分が癌)
右写真:造影平衡相ではやや低吸収(わずかに黒い部分)

 MRI撮像法のひとつである“chemical shift image“は腫瘍内部のわずかな脂肪成分の描出を可能とし、脂肪変性を伴うことが多い早期肝細胞癌の検出に有用です。当院ではこのchemical shift imageとガドリニウムによる全肝多時相造影検査の両者を用いることで早期肝細胞癌の診断能向上に努めています。

転移性肝腫瘍における肝臓用MR造影剤(SPIO)
 転移性肝腫瘍の検出に有用なMRI肝臓用造影剤SPIO(商品名:リゾビスト)は鉄成分が主体のためヨード造影剤アレルギー、腎機能低下がある場合にも使用できます。この造影剤は静脈注射後、正常肝細胞(クッパー細胞)に取り込まれますが、正常肝細胞のない腫瘍部位には取り込まれません。MRIでは、この造影剤の取り込みの差を利用して画像化します。写真はCTでは描出できず、リゾビストによる造影MRIで指摘しえた転移性肝腫瘍です。(手術で径5mmの転移巣が確認された)
■リゾビスト造影MRIにおける径5mm大の転移性肝腫瘍(原発は大腸癌)
 ■リゾビスト造影MRIにおける径5mm大の転移性肝腫瘍(原発は大腸癌)
左写真;低信号とわずかなリング状濃染
右写真;周囲肝実質より高信号(白い部位が癌)

MRI“拡散強調画像”腹部への応用
 MRIの特殊撮像法のひとつに“拡散強調画像”があります。この撮像法はこれまでCTでは描出できない急性期脳梗塞の診断法として用いられて来ましたが、最近体幹部への応用研究が進んでいます。拡散強調画像は主として細胞密度の高い腫瘍部位(肝癌を含む)が陽性に描出されますので、病変の拾い上げに有用と考えられます。将来は全身に用いることで検診への利用も期待されています。

おわりに
 肝細胞癌の70〜80%以上は肝硬変症から発生すると言う報告があり、特にB型、C型肝炎に罹患している場合は定期的な血液検査と画像診断を行うことがきわめて重要です。肝癌画像診断の一般外来での第一選択としては、その簡便性から超音波であることに異論はないと思われます。しかし超音波は腸管ガスによる画像劣化や撮影死角、撮影技量などの観点から客観性・再現性に優れた検査とは言いがたい一面もあります。放射線科では専任の画像診断医が病診連携と院内症例のすべてに関してCT、MRIの最適撮影プロトコールを作製し、肝臓のみならず全身の画像診断を迅速に行っています。今後とも当院放射線科での画像検査をご利用下さいますようよろしくお願いいたします。
当院の取り組み
先端医療設備の活用
広報活動
地域医療連携
背景
地域医療連携
かかりつけ医のおすすめ
医療連携システム
病診連携登録医
病診連携勉強会
ISLS
外来のご案内
入院のご案内
人間ドックのご案内
当院で働きたい方・研修したい方
研修医採用情報
看護師採用情報
コメディカル採用情報
病院機能評価(Ver.5.0)認定病院
line
NCHロゴ © 名古屋セントラル病院 All Rights Reserved リンク集 個人情報保護方針 お問合せ